『エマ』3巻(森薫/エンターブレイン/ISBN:4757716427)

ウィリアムとの仲を「身分の差」という名の壁に引き裂かれたエマは、住み慣れたロンドンを離れ、新天地へ−−。
いやあ、いい漫画です、ホントに。エマが無口なのもあって、全体にセリフが少なめですが、それを補うのが豊かな表情と、丁寧に書き込まれた背景……。エマが満月を見て泣くところでは、ワタクシもちょっとほろりときてしまいました。
装丁もまたいいんですよね。手書きのアンケートはがきもかわいいし、作者と編集者の気配りが隅々まで行き届いた作品だなぁ。
で、ついつい同時に発売された『エマ ヴィクトリアンガイド』(ISBN:4757716435)も買っちゃいました。こちらはもう内容濃すぎ……。よくある「てきとーに作った感ありありの漫画関連本」とは一線を画すスゴイ本なので、じっくりゆっくり読もうかと思っております。